着る氷の鎧「ICE ARMOR(アイスアーマー)」を徹底実験!
過酷な現場の熱中症対策として活躍する特殊低温保冷剤『ICE ARMOR(アイスアーマー)』。
一般的なジェル状の保冷剤とは異なり、「しっかり板のように凍る」のが特長です。お客様からは「どれくらいの時間で凍るの?」「完全に凍ったかどうかはどうやって見分けるの?」といった声をいただくことがあります。
そこで今回は、ICE ARMOR(1kgモデル)を用いて3つの検証をしました。
検証①:ICE ARMORは「何時間」で凍るのか?
■ 実験で利用したICE ARMOR(1kg)
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特殊低温保冷剤『ICE ARMOR(アイスアーマー)』。表面と裏面で温度が変わるタイプです。
■ 実験の概要
一般的な家庭用冷蔵庫を使用して、ICE ARMORを「0度面を上」にして冷凍庫に入れ、1時間ごとに状態をチェックし、ICE ARMORが完全に凍結するまでの時間を検証しました。
実験条件
| 使用保冷剤 | ICE ARMOR(サイズ:20cm×25cm、重量:1kg) |
|---|---|
| 配置方法 | 0℃面を上にして冷凍 |
| 使用冷蔵庫 | シャープ 5ドア冷蔵庫(定格内容積:457L) |
| 冷凍場所/庫内温度 | 冷凍室上段(容量27L) / 約-19℃〜約-17℃ |
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▲実験に利用した保冷測定ボックスと冷凍場所
■ 冷凍の経過
| 経過時間 | 冷凍の様子 |
|---|---|
| 6〜9時間後 | 0度面から凍り始める。面の中央よりも「周り(フチ)から先に凍っていく」のが特徴。 手で触れるとまだシャリシャリ感が残っている。 |
| 12時間後 | 表面(0度面)が完全に凍結。 (判断基準:おたまで叩くと、中央も周りも『カンカン〜高いカンカン』という音になる) |
| 15時間後 | 裏面(5度面)も完全に凍結。 (判断基準:おたまで叩くと、周りが『高いカンカン』という音になる) |
| 24時間以上 | 0度面の中央も周りも『高いカンカン』。完全凍結の理想的な状態。 |
まとめ: 実験で使用した1kgモデルの場合、完全に凍らせるには【最低でも12〜15時間以上】の冷凍が必要です。前日の夜に冷凍庫に入れ、翌朝以降に使用するスケジュールが理想的です。
検証②:凍ったかを簡単に見分ける「おたまチェック」!
ICE ARMORが「板のようにカチカチに凍る」感覚がわかりにくく、手で触っただけでは中まで凍結しているか判断が難しい場合があります。
そこで検証①の過程で、「ステンレス製のおたまで叩いて音を聞く」という確認方法を実施しました。凍り具合によって、叩いた時の音が変化します。以下の動画をご覧ください。
| 凍結状態 | 音の変化 |
|---|---|
| 凍りはじめ | 『鈍い音』 |
| 凍結途中 | 『カンカン』という音 |
| 完全凍結 | 『高いカンカン!』という音 |
【凍結完了の判断基準】
0度面:中央も周りも『高いカンカン』と鳴る。
5度面:中央は『鈍い音』のままだが、周りが『高いカンカン』と鳴れば、しっかり凍結しているサイン。
※机などに軽く当ててみて、板のように固くなっているか確認するのも有効です。
検証③:発泡スチロール箱での保冷測定
■ 実験で利用したICE ARMOR
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■ 実験の概要
ICE ARMOR「0℃」と「−10℃」の保冷効果を、発泡スチロール箱にICE ARMORを入れて、発酵器で40℃に保った環境でどれくらい保冷効果が続くのかを測定しました。
さらに、入れる個数による効果の違いを確認するため、「0個(保冷剤なし)/1個/2個」の3パターンを、それぞれ「0℃凍結」「−10℃凍結」で比較しました。
実験条件
▲発酵器は、何も入れていない状態で40度に設定する。(1時間前に設定)
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▲温度の影響を受けないように、温度計を発泡スチロールの中に全て入れる。
※蓋の上は、コードの穴はテープを貼り、アーマーは、保冷剤ににつかないように、蓋の裏に固定する。湿度を安定するため、寒い時間帯は雨戸を閉める。
▲「0個(保冷剤なし)/1個/2個」の3パターンを、それぞれ「0℃凍結」「−10℃凍結」で比較。
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▲時間経過ごとに、発酵器から取り出し温度を計測しました(写真は2時間後の様子)
■ 実験時の温度変化(0℃凍結アーマー・環境温度40℃)
初期温度変化(設置後30分間・環境温度40℃)。0個(保冷剤なし)/1個/2個の比較。
| 経過時間 | 0個 | 1個 | 2個 |
|---|---|---|---|
| 0分(開始時) | 23℃ | 23℃ | 21℃ |
| 2分後 | 27℃ | 22℃ | 18℃ |
| 5分後 | 32℃ | 22℃ | 17℃ |
| 10分後 | 37℃ | 22℃ | 17℃ |
| 15分後 | 38℃ | 24℃ | 18℃ |
| 20分後 | 39℃ | 24℃ | 19℃ |
| 25分後 | 39℃ | 24℃ | 19℃ |
| 30分後 | 39℃ | 25℃ | 19℃ |
結果:保冷剤を入れない場合(0個)、わずか10分で37℃まで上昇し、20分後にはほぼ環境温度(39℃)に到達。一方、ICE ARMORを1個入れると22〜25℃、2個入れると17〜19℃に保たれ、保冷剤の有無で約15〜20℃の差が確認されました。
長時間保冷データ(1時間ごと・環境温度40℃)。0個/1個/2個の比較。
| 経過時間 | 0個 | 1個 | 2個 |
|---|---|---|---|
| 1時間 | 39℃ | 26℃ | 21℃ |
| 2時間 | 39℃ | 27℃ | 23℃ |
| 3時間 | 39℃ | 27℃ | 24℃ |
| 4時間 | 39℃ | 29℃ | 24℃ |
| 5時間 | 39℃ | 28℃ | 24℃ |
| 6時間 | 39℃ | 29℃ | 25℃ |
| 7時間 | 39℃ | 29℃ | 26℃ |
| 8時間 | 39℃ | 29℃ | 26℃ |
| 12時間 | 39℃ | 31℃ | 26℃ |
結果:0個では12時間ずっと39℃のままで、発泡スチロール箱だけでは保冷効果がないことが分かります。1個では26〜29℃を比較的長時間維持しますが、12時間後には31℃に到達。2個では21〜26℃で安定し、12時間経過しても26℃を維持しました。
■ 実験時の温度変化(−10℃凍結アーマー・環境温度40℃)
初期温度変化(設置後30分間・環境温度40℃)。1個/2個の比較(0個は0℃側と同条件のため参考値として併記)。
| 経過時間 | 0個(参考) | 1個 | 2個 |
|---|---|---|---|
| 0分(開始時) | 23℃ | 21℃ | 21℃ |
| 2分後 | 27℃ | 16℃ | 14℃ |
| 5分後 | 32℃ | 17℃ | 14℃ |
| 10分後 | 37℃ | 19℃ | 15℃ |
| 15分後 | 38℃ | 19℃ | 15℃ |
| 20分後 | 39℃ | 19℃ | 15℃ |
| 25分後 | 39℃ | 19℃ | 15℃ |
| 30分後 | 39℃ | 19℃ | 15℃ |
結果:−10℃凍結は冷却スピードが速く、1個でわずか2分後に16℃、2個では14℃まで急降下。30分間その温度を安定して保ちました。
長時間保冷データ(1時間ごと・環境温度40℃)。1個/2個の比較。
| 経過時間 | 1個 | 2個 |
|---|---|---|
| 1時間 | 19℃ | 15℃ |
| 2時間 | 20℃ | 15℃ |
| 3時間 | 20℃ | 16℃ |
| 4時間 | 22℃ | 17℃ |
| 5時間 | 24℃ | 18℃ |
| 6時間 | 26℃ | 20℃ |
| 7時間 | 28℃ | 22℃ |
| 8時間 | 30℃ | 24℃ |
| 9時間 | 31℃ | 25℃ |
| 10時間 | 32℃ | 27℃ |
| 11時間 | 33℃ | 28℃ |
| 12時間 | 34℃ | 30℃ |
| 24時間 | 37℃ | 39℃ |
■ 温度変化比較グラフ(0℃、−10℃ともに2個の場合)
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結果:−10℃凍結は初期冷却は速いものの、1個では8時間後に30℃、2個でも12時間後には30℃に到達。0℃凍結に比べ、温度上昇が早いことが確認されました。
■ 個数別・凍結温度別の比較まとめ
同じ発泡スチロール箱・環境40℃の条件で、個数(0個/1個/2個)と凍結温度(0℃/−10℃)の組み合わせ別に保冷効果をまとめました。
| 項目 | 0個 | 0℃ 1個 | 0℃ 2個 | −10℃ 1個 | −10℃ 2個 |
|---|---|---|---|---|---|
| 最低温度(ピーク冷却時) | ― | 22℃(5分後) | 17℃(5分後) | 16℃(2分後) | 14℃(2分後) |
| 30分後 | 39℃ | 25℃ | 19℃ | 19℃ | 15℃ |
| 8時間後 | 39℃ | 29℃ | 26℃ | 30℃ | 24℃ |
| 12時間後 | 39℃ | 31℃ | 26℃ | 34℃ | 30℃ |
| 初期冷却スピード | ― | 穏やか | 穏やか | 速い | 非常に速い |
| 保冷持続性 | なし | 中 | 長持ち | 短い | 中 |
個数別の考察:
- 0個(保冷剤なし):発泡スチロール箱に入れているだけでは外気温の影響をほぼ防げず、わずか20分で39℃に到達。箱単体では保冷効果がないことが明確になりました。
- 1個:数時間〜半日の短時間使用には十分。0℃凍結なら26〜29℃を約8時間維持できます。短時間の現場利用や個人用途に向いています。
- 2個:長時間(8時間以上)の現場では2個構成が最適。0℃凍結アーマー2個の場合、12時間経過しても26℃を維持し、過酷な環境下でも安定した保冷を実現します。
凍結温度別のまとめ:−10℃凍結は初期冷却が速い半面、保冷持続時間が短くなります。0℃凍結は初期の冷却は穏やかですが、長時間にわたって安定した冷却を維持します。長時間の熱中症対策には、0℃凍結・2個構成が最適です。
※本測定は環境温度40℃(発酵器使用)の過酷条件下で行いました。通常使用環境(20〜30℃)では、さらに長時間の保冷効果が期待できます。クーラーボックスや保冷バッグと組み合わせることで、より優れた保冷性能を発揮します。
まとめ:ICE ARMORを最大限に活用する3つのポイント
凍り方の特長(ジェル保冷剤との違い)
一般的なジェル保冷剤とは異なり、「板のようにカチカチに」凍るのが特長です。凍結は「0度面」から始まり、面の中央ではなく「周り(フチ)」から徐々に凍っていきます。
凍結完了までのタイムライン
| 経過時間 | 状態 |
|---|---|
| 〜9時間後 | 凍結途中(手で触るとシャリシャリ感がわかる) |
| 12時間後 | 0度面が凍結完了 |
| 15時間後 | 5度面も凍結完了(24時間以上が理想) |
確実な凍結確認方法(おたまチェック)
手触りではなく、保冷剤を「おたまで叩いた時の音」で判断するのが確実です。
- 0度面:中央も周りも『高いカンカン』と鳴る。
- 5度面:中央は『鈍い音』のままだが、周りが『高いカンカン』と鳴る。
これが、現場でICE ARMORの性能を100%引き出すための【完全凍結のサイン】です。
凍結温度
今回の実験では、−10℃で凍らせた場合は初期の冷却速度が高い一方、保冷剤の温度上昇も早いことが確認されました。冷やす対象物と保冷剤の温度差が大きいほど熱交換が速く進み、長時間の冷却持続が難しくなります。
0℃凍結は初期の冷却速度は穏やかですが、長時間にわたって安定した冷却効果を発揮します。過酷な現場での熱中症対策として、ICE ARMORは前日夜に冷凍庫へ入れ、0℃でしっかりと凍らせてからご使用ください。
「ICEARMOR」のご相談
熱中症対策として身につけるだけでなく、現場の飲料や食品の保冷にも強力な味方になります。今年の夏も過酷な暑さが予想されます。独自の対流冷却技術を持つ「ICE ARMOR」の性能をフル活用し、安全で快適な作業環境づくりにお役立てください!
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